奇利吹きの滝

清浄な滝
清浄な滝
滝の縁起

出羽三山に修行に旅立つ山伏が身を清めた由緒ある滝です。現在は周辺の街の開発による水流の変化によって水量が減少しています。
県下四十五勝記念碑

昭和10年(1935)に横浜貿易新報社(現在の神奈川新聞)が創業45周年を記念した事業の一つ、県下四十五勝に奇利吹きの滝が当選した記念碑が滝の滸に立っています。その際に俳句も同時に募集され、八名が入選しました。ここではその一部を紹介させていただきます。
「瀧壺へからから落つる木の実哉」
岩澤昇吉(猪子)
「初紅葉瀧のしぶきに濡れにけり」
矢島粂蔵 (吟石)
「蛙鳴く瀧の石段登りけり」
笠原幸蔵 (若萩)
「瀧の水引き込む田打初めけり」
金子正雄 (雅子)
「笹鳴きや山ふところの林光寺」
石井重信 (青柳)
「豆瀧の水冷えはやき落葉かな」
新堀實雄 (桜水)
「不動瀧覆ひて低き紅葉哉」
土井光治 (芙蓉子)